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フラワーハウス K

秋の花

ワレモコウ

<h4 id=Sanguisorba>ワレモコウ</h4>
 
バラ科
学名:Sanguisorba officinalis
用途:鉢植え・露地植え

日本の山野でごく普通に見られる植物で、冬は地上部が枯れて根の状態で越冬して、春に再び芽を出して生長する多年草です。
夏から秋にかけて茎の先端に小花がたくさん集まって卵形を成した花穂を付けます。

花は渋い赤色、花びらに見える部分は萼(がく)で花びらは退化しています。

小花を穂状に付ける植物の場合、下から先端へ向かって咲き進むものが多いですが、ワレモコウの場合先端から下に向かって咲き進んでいきます。
このような咲き方を「有限花序(ゆうげんかじょ)」といいます。

草丈は70cm~1m。
葉はだ円形でフチにはギザギザがあります。
根は太くてタンニンを多く含んでおり、漢方では止血薬などに用いられます。
また、若葉は湯がいてアクを抜けば食用になります。

漢字では「吾亦紅」「吾木香」「我毛紅」などの字が当てられますが語源は諸説ありはっきりしません。

草丈が20cmほどにしかならない小型の「ヤクシマワレモコウ」や韓国済州島原産の「タンナワレモコウ」がよく栽培されて、和テイストの野草寄せ植えなどに用いられます。

同じ属の植物で若葉をそのまま生で食べることのできる「サラダバーネット(オランダワレモコウ)」や長いピンク色の花穂が美しい「カライトソウ」などがよく知られています。
オランダワレモコウとカライトソウの雑種もあり、白馬八方尾根特産の雑種なので「ハッポウワレモコウ」と呼ばれています。

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ケイトウ

<h4 id=Celosia>ケイトウ</h4>
 
ヒユ科
学名:Celosia cristata
用途:鉢植え・露地植え

春にタネをまいて夏から秋に花を楽しむ、春まき一年草。
暑さに強く、真夏でも弱らずに生長します。花壇の他、切り花、鉢植えにも利用されます。

ケイトウの仲間は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯・亜熱帯に約50種が分布します。
多くは花後に枯れる一年草です。
属名のセロシアはギリシア語の「ケレオス(燃焼した)」に由来し、ある種の花色にちなむとされています。

単に「ケイトウ」というと、熱帯アジア、インド原産の『クリスタタ種』とその園芸品種を指します。漢字では「鶏頭」とかきますが、これは花の姿を鶏のとさかに見立てたものです。

草丈は品種によって大きく異なり、小さいもので15cm、大きなものは1.5mほどになります。
花色は黄色、赤、オレンジ、紅紫など様々です。

鉢に花の咲いた小さな株をびっしりと植え付けたアレンジメントのようなユニークな鉢植えも出回っています。

花の姿や性質の違いにより4つの系統に分けられます。
【トサカ系】
花穂の下の方がべたっと帯状になり、その上部はぐねぐねと曲がりくねったような形になります。

【クルメ系(久留米)】
終戦直前にインドから日本へ持ち帰られたタネが元となっています。
花は球状にまとまりボリュームがあります。しわの刻まれたリアルな脳みそのようにも見えます。
表面柔らかい毛がびっしり生えておりフェルト生地のように見えます。

【キルドシー系】
短くて細かい羽毛のような花穂が特徴です。
ヤリゲイトウとも呼ばれます。

【プルモサ系】
花穂が羽毛状になり、フサゲイトウとも呼ばれます。

日本へは8世紀頃に中国や朝鮮半島を経由して入ってきたと言われています。

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コスモス

<h4 id=Cosmos>コスモス</h4>
 
キク科
学名:Cosmos bipinnatus
用途:鉢植え・露地植え

コスモスの仲間はメキシコを中心に約20の野生種が知られています。
その中でもコスモス・ビピンナツス〔Cosmos bipinnatus〕とその園芸品種を指して「コスモス」と呼ぶのが一般的です。

春~初夏にタネをまいて、夏~秋に花を楽しむ春まき一年草です。

野生種は、夜が長くなると花芽を作る「短日植物」で秋以降に花を咲かせます。
和名のアキザクラが示すとおりです。

品種によっては、一定の気温があれば日長に関係なく開花する「早咲き系」もあります。
早咲き系は春早めにまくと初夏には開花します。
早咲き系に対して、従来通り秋に咲く系統を「遅咲き系」と呼ぶこともあります。
ちなみに、主力で広く普及しているのは早咲き系の品種です。

野生種は草丈2~3mになりますが、園芸品種は矮性種で40cm、高性種で1.5mほどです。
葉は細かく枝分かれして羽状になります。
花径は大輪種で10cmを超します。

色は白・ピンク・赤・黄色などがあります。
白地に紅色の縁取りが入るピコティ咲きなど可愛らしいものもあります。

一重のほか、花びらの付け根に小さな花びらが付くコラレット咲きや花びらが筒状になるユニークな品種もあります。

品種
【センセーション】 
1930年代にアメリカで育成された早咲き系統の品種です。
コスモスの代名詞的な品種で、広く栽培されています。景観作り(コスモス畑)にもよく使われます。

【センセーション・ベルサイユ】 
花径が10cmを超す大輪種。単にベルサイユとも呼ばれます。

【サイケ】 
花びらの付け根に小さな花びらが付くコラレット咲き。

【イエローガーデン】 
コスモスでは珍しい黄花の品種。

【シーシェル 】
花びらが筒状になる品種。

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ダリヤ

<h4 id=Dahlia>ダリヤ</h4>
 
キク科
学名:Dahlia
用途:鉢植え・露地植え

メキシコからグアテマラにおよそ15種が分布する球根植物です。
現在広く親しまれているのは、野生種を掛け合わせて作られた園芸品種群です。非常に多くの品種があり、花の形や大きさなどで細かく分類されています。

ダリアは、大輪種の豪華さ、小輪種の愛らしさ、様々な花色や形などその選択肢の多さが魅力です。
花色は非常に豊富で、青以外はほぼ揃っています。
おもしろいものに黒に近い濃紫色の花を咲かせるものなどがあります。

先祖となる野生種には高地に自生するものが多く、やや暑さに弱いのがネックです。
初夏に一番花が咲いたあと、夏は花が咲きやんだり、花色が鈍ることがあります。
冷涼地や、平地でも気温の下がる秋になると、再び冴えた色の花を咲かせます。

日本では春に球根を植え付けて夏から秋に花を楽しむのが一般的です。
また、タネから育てられる品種もたくさんあり、春にタネをまくとその年の夏から秋に開花します。
花後は茎葉が枯れて地中に球根が残ります。

花の形
【シングル咲き】
最も基本的な一重咲きです。
【オーキッド咲き】
花びらの端っこがくるりと内側に巻き込み半管状になります。
【コラレット咲き】
通常の花びらとは別に短い花びらが付きます。
【アネモネ咲き】
花の中心部分が大きく発達する、いわゆる丁字咲き。
【ピオニー咲き】
花びらが2~5重につきます。
【ポンポン咲き】
小輪八重咲き、花びらの先端が丸っこくなり、下の方が管状になります。
中輪のものはボール咲きと呼びます。
【デコラティブ咲き】
八重咲き。平たい花びらが中心まで整然と並びます。
【カクタス咲き】
八重咲き。花びらが管状に細く巻きます。
花びらが外側に巻いてまっすぐになる「ストレートカクタス」
花びらが内側に巻く「インカーブドカクタス」
きっちりと巻かずにやや幅広の「セミカクタス」
に分けられます。

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<h4 id=Chrysanthemum>菊</h4>
 
キク科
学名: Chrysanthemum morifolium
用途:鉢植え・露地植え

キク属の植物。
日本で観賞用多年草植物として発展した品種群を和菊、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋菊と呼びます。

春のサクラに対して、日本の秋を象徴する花とされています。

日本には350種ほどの野菊(下記参照)が自生しますが、栽培菊は日本にはありませんでした。
『万葉集』には157種の植物が登場しますが、菊を詠んだ歌は一首もなく、飛鳥時代・奈良時代の日本に菊がなかったことを暗示しています。中国から奈良時代末か平安時代初めに導入されたと推定されます。
平安時代に入り、『古今和歌集』あたりから盛んに歌にも詠まれるようになっています。

品種改良が一気に展開したのは江戸時代からといわれています。特に元禄期(17世紀末)以降で、正徳頃からは「菊合わせ」と呼ばれる新花の品評がしばしば行われていたようです。

京都・伊勢・熊本・江戸などでは、それぞれ独自の品種群、系統が生じて、それぞれ嵯峨菊・伊勢菊・肥後菊・江戸菊の名称にて「古典菊」と呼ばれています。

また「三段仕立て」などの仕立ての様式やその丹精の仕方なども発達し、菊花壇、菊人形など様々に仕立てられた菊が観賞されています。

明治時代になると、花型の変化よりも大輪を求める傾向が強まり、次第に「大菊」が盛んになりました。花型としては厚物・管物・大掴み・一文字など様々で、花の直径が30cmに達する品種も現れました。

食用の菊もあります。

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